スリムタイプのカーゴパンツは作業服以外にカジュアルウェアとしての活用も可能

作業服は実用的な衣類の代名詞とも言えますが、武骨かつ機能性に富んだデザインからカジュアルウェアとしての需要も増加しています。

中でもカーゴパンツは特徴的なデザインや高い機能性から作業服だけではなく、アウトドア用の衣類や部屋着など用途が多彩です。カーゴパンツの特徴や上手に着こなすための工夫について学びましょう。

作業服なのにカッコいい!グラディエーターのカーゴパンツはバリエーションも豊富

港湾作業員のズボンとして作られたカーゴパンツ

カーゴパンツのカーゴは貨物船を意味する英語です。名前の通り、元々は港での荷役作業に従事する人が用いる作業服でした。厚い綿生地で作られているので耐久性が高く、かがんでも体の動きを阻害しないように腰回りが広くなっています。

また、カーゴパンツは両方の膝上の左右に大きなポケットが付属していますが、これは荷受作業に使う工具類を収納するのが目的です。他の作業用ズボンよりも機能性に富んでいることから、アメリカ陸軍をはじめとする世界各国の軍隊で軍服として採用されたこともあります。

頑丈な作りや武骨かつ機能的なデザインが実用性を重視する軍服のコンセプトに合致したのが大きな理由です。特有のデザインは機能美に通じるものがあると認識され、作業服以外におしゃれ着としての需要も増加しています。

カジュアルウェアとしての用途が増えたことにより、カーゴパンツのデザインも多様化したと言えるでしょう。年齢や性別、職業を問わず多くの人に愛用されています。

体が細く見えるスリムタイプのカーゴパンツはおしゃれ着に最適

カーゴパンツは腰回りが広く、両膝上の左右にポケットが出っ張った形で付いているので一般的なズボンよりも太く見えます。履いている人の足よりもはるかに太く見えることも珍しくありません。体形を気にしている人には不向きとも言えるカーゴパンツですが、デザインの多様化によってスリムタイプの製品も増えたことからおしゃれ着としての活用が容易になっています。

スリムタイプの衣類は細く見えるようにデザインが工夫されています。カーゴパンツも例外ではなく、腰回りを細くしている物やポケットの位置が変更されている物が多いと言えるでしょう。また、黒に近い暗色は実寸よりも細く見える効果があるので、スリムタイプのカーゴパンツは黒系統の色が多くを占めています。

カーゴパンツはポケットの多さや体の動かしやすさからアウトドアで着用する衣類に最適と言えます。生地が頑丈なので摩擦や引っかけにも強く、お気に入りの一着を傷めてしまう心配もほとんどありません。また、個性的なデザインも多いのでおしゃれ着として着こなすことも可能です。

アクセサリーなどのファッション雑貨と組み合わせることで他との差別化を図ることができます。

作業服としての実用性について

カーゴパンツはポケットの多さから多くの道具を使う作業に適しています。複数の道具を持ち歩く場合は専用の腰袋を使うのが一般的ですが、扱いに慣れていないと作業の効率性が落ちてしまいます。また、腰袋そのものも重たい物が多いので体への負担も少なくありません。

数個ほどの道具ならカーゴパンツのポケットに収納する方が使いやすいと言えるでしょう。また、カーゴパンツのポケットが付いている両膝上の左右は下ろした手が丁度届く位置なので、使用頻度が高い道具を入れるのに最適です。

ポケット部分は特に厚い生地で補強されていることが多いので、鋭く尖った道具を入れても破れる心配はほとんどありません。道具を容易に扱うことができるカーゴパンツは非常に優れた作業服です。

カジュアルウェアとしてのカーゴパンツの選び方

カーゴパンツをカジュアルウェアとして扱う際は着心地の良さが重要と言えるでしょう。カジュアルウェアは日常生活の中で着用する普段着なので、心身に負担がかからない物を選ぶのが良いとされています。そのため、カーゴパンツをカジュアルウェアとして用いるならサイズが丁度良く、生地の手触りも余計な刺激が生じないことを重視することが大切です。

また、リラックスした状態で着る衣類なので極端に高額な物は避けるのが賢明とも言えます。

高級ブランドにこだわるのもおしゃれの楽しみ方のひとつですが、金額を気にし過ぎて緊張するのは良くありません。カジュアルウェアとしての用途を第一に考えるのが最適な一着を選ぶコツです。

カーゴパンツのお手入れ方法

カーゴパンツは他の作業服と同様に家庭用の洗濯機で洗うことができます。厚手の生地で作られた物が多いので頻繁に洗濯を繰り返しても摩耗しにくいのが利点ですが、その一方で乾くのに時間がかかる欠点もあります。また、多くのカーゴパンツに使われている綿生地は水濡れによって縮む性質があります。

表記サイズよりも小さくなるケースは決して珍しくないので、お気に入りの一着を洗う際は十分に注意しなければいけません。濡れたカーゴパンツは乾燥機で急激に乾かすと深いシワや生地の大幅な縮みに見舞われます。良好な状態を保つには日光が直接当たらない、風通しの良い日陰で干すのが最適と言えるでしょう。

干す際は生地を伸ばしてシワを取ることを忘れてはいけません。生地にほつれが生じている場合は飛び出ている糸を切り取り、穴が開いている部分を塞ぎます。小さい穴なら市販の手芸用品で塞ぐことができる他、専門業者に直してもらう方法もあります。

費用は嵩みますが、跡を残さずに直してくれるのでお気に入りの一着を長く愛用したい人には最適と言えるでしょう。業者によっては家庭用の洗濯機では落ちないシミや色落ちなども受け付けている所があるので、諦めずに直しをお願いすることが大切です。

上手な収納方法について

長期間着用する機会が無い場合、衣類用の収納ケースに入れるのが正しい保管方法と言えます。ハンガーに吊るすのが最善に思えますが、クリップで挟んでいる部分が傷むので良くありません。また、埃が積もって生地が変色するおそれがあります。

収納ケースに入れる際は生地の縫い目に沿って折り畳めばシワがほとんど生じないので、綺麗な状態で着用することができます。綿生地は害虫の食害に遭いやすいので防虫剤を入れておくことを忘れてはいけません。

丁寧に扱うのがお気に入りの一着を長持ちさせる秘訣

スリムタイプのカーゴパンツは下半身が細く見えるのでおしゃれ着として高い人気があります。生地が厚く頑丈な作りなので長持ちしますが、それでも日頃から丁寧に扱うと共に、お手入れを欠かさないことが肝心です。体に馴染むお気に入りの一着を長く愛用するには正しい知識に基づいた取り扱いを遵守することが何よりも重要と言えるでしょう。

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